2022年12月、初めての出産を終えた”わきなつ”です。
皆さん出産の病院選び、とても悩みますよね。その時に参考にされるのが実体験談だと思います。
私自身、東京都内で病院を探す際は口コミを探しまくりました。
しかし「慶応義塾大学病院で無痛分娩で出産された方」のブログは中々見つからず、少々不安もありながら病院を決定したのが懐かしいです。
このブログでは私の体験談をでお伝えします。
慶応義塾大学病院で出産を検討されている方、無痛分娩に興味がある方のお役に立てたら嬉しいです。
普通分娩か無痛分娩で悩まれている方は以下の記事も参考にされてください。
coming soon…
※なお、こちらの記事は実体験ではありますが、時期によって費用や方針が変わる可能性があるので正しい情報についてはご自身で病院へご確認ください
※無痛と和痛がありますが、こちらは無痛の体験談です
出産レポ
当日の流れ
実際に私が入院した時の体験をメモと覚えている限りでお伝えします。長文なので興味のない方はとばしてください。
入院5日間のメモ
■1日目
13:30入院手続き
14:30 設備の説明と入院中の案内
15:47 ラミナリア入れる
内診してまだ子宮口がまだそんな開いていないとのことで、ラミナリア1本ずつ入れる(計6本)。処置中は生理痛のような痛みあり。途中のなにかの器具使われた時が中切られてるんじゃないかと思うくらい痛かった。声は出るし手に汗握りました。最後にガーゼを入れるのも痛かったけどそのあとの痛みはなし。その後経腹エコーして終わり。
16:37 NST
30分くらい。この時張りは1回だけ60近くまでだけ。
17:10夕飯、完食
18:00シャワー
19:10経腹エコー
21:00消灯
翌日の麻酔の為に21時以降は食事禁止。飲み物は決まったものだけok(水やスポーツドリンクなど)。23時頃には寝たけど途中何度も目が覚めては寝ての繰り返し。
■2日目
5:30起床
6:30ラミナリアからバルーンに入替え
ラミナリア抜くのは一気に全部、ちょい痛くらい。バルーン入れるのはそんな痛くなかった。
この時子宮口3.5cm、バルーン抜けちゃうかもしれないけど一応入れるねとのこと。
NSTで張りが100までくると生理痛の動きたくないなくらいの痛み。
7:40 陣痛室にて点滴挿して促進剤
左腕失敗で右腕に点滴装着。子宮口5・6cmまできたら麻酔入れてくれるとのこと。
9:00夫到着
9:15陣痛本格的になり、吐く(唾液だけでした)。
9:45LDRへ移動
陣痛来るたびに立ち止まって、合間に歩く。
(この後が痛み強すぎて麻酔入れるまで記録、記憶あまりなし)
(覚えているのはお尻の骨がバコッと外れてベビーが出てくるのではと思うくらいお尻に痛みがきて叫んでいたのか分からないが呼吸がうまくできず声が出ていた。テニスボールを夫に全力で押して貰う。相当全力で押して貰ってるのに「もっと押して〜」と声絞りだしていた。)
12:00頃?子宮口5・6cmになり麻酔入れる
(私の痛がる様子から担当医師の方も子宮口8㎝くらい開いてるかと思ったとの会話が聞こえる(笑))。背中に麻酔してから麻酔の管入れる。陣痛が辛すぎてチクリ程度でまったく苦ではなかった。やっとお腹の痛みはゼロ、お尻だけ痛くて陣痛ごとにテニスボールで押して貰うが耐えられる痛さ。
17:00 子宮口まだ全開せず
18時までに全開にならなければ出産は翌日にするとのこと。麻酔科の先生が帰る前にお腹痛くなってきて麻酔追加して貰う、お尻じゃなくて恥骨だけが痛い状態に。
18:00 分娩体制に
赤ちゃん苦しい状況になる(ここまでに2回ほど同じ状況になり酸素マスク着用&色んな先生が集まる&呼吸しっかりして赤ちゃんに酸素送ることに集中)が、収まってそのまま全開、分娩体制に。
19:00頃 産まれる
麻酔のおかげでこの時の痛みはゼロ。あんまり感覚がないしいきみ方なんて分からなかったけど、うんち出す時みたいに!って言われて思い出しながらいきむ。10回以上はいきんだと思う、最後腹部圧迫で手伝ってくれて、それで産まれなかったら吸引なるかもって言われたけどなんとか最後どぅるんですぐに産声をあげてくれた。
会陰切開1ヶ所(麻酔のおかげで痛くない、体感20分以上縫ってた)。縫うのが痛い気がして自分で押せる麻酔をもう躊躇なく押しといた。
19:50夫帰宅
無痛分娩の為、しばらく様子見るので分娩室で導尿されたり、体の状態見てくれる。
左足の麻酔の効きが良くて膝は曲がるけど踵を持ち上げれない。
20:30夕食
病院のご飯の時間はとっくに過ぎてるので夫に買って来て貰ったおにぎり2個と杏仁豆腐食べる。
22:00部屋戻る
麻酔が抜けず歩けないとの判断で寝た状態のまま運んでもらう。
22:50 就寝
膝がまだカクッてなるから朝まで導尿決定。母子別室の為、そのまま産後ハイになることもなく朝まで爆睡。
■3日目~5日目
生まれたのが19時頃だったので翌日から授乳開始。
麻酔は24h対応なの?
結論から言うと24h対応ではないです。これに関しては、勤務時間が9時~17時とのことでその時間以外は麻酔投与ができないとのこと。
(麻酔の管を通した後であれば自分で押せる何度押しても安全な量しか出ないボタンで追加は可能)
また、計画入院日までに陣痛が来てしまった場合は、その日にたまたま麻酔科医が空いていれば可能との回答でした…。
麻酔科医の方に「意外と当日キャンセルがでたりもあるので、陣痛が来てしまっても絶望せずに」と言われましたが、絶対に入院日まで陣痛が来ないようにあまり無理に歩いたりしないようにして過ごしました(それが正解だったのかはわかりませんが)。
入院食について
一般病棟とは別の食事が提供されます。たまに質素だなと思う回もありましたが、ほぼ美味しく満足できる内容でした。
また、退院の前日ではお祝い膳がいただけました。
妊娠から出産、いろいろと思い出して涙をこぼしながら頂いたのが懐かしいです(産後の情緒不安定だったのかもしれません)。
お祝い膳があることも知らなかったので非常に嬉しかったです。
お肉に一部筋があったこと以外は、全部美味しくて大変満足でした。
貰えたもの
・産褥ショーツ2枚
・分娩用ショーツ1枚
・分娩後用パット
・骨盤ベルト
・母乳パット18枚
・洗浄綿
・ナプキンS(2袋)、M(1袋)、L(1)袋 ←お産用パットなのでかなり分厚いです
費用
私の出産費87万円(内42万円は直接支払で引いて貰えたので、実際に払ったのは45万円でした)、に赤ちゃんの入院費9万円を合わせて合計96万円でした。この中に無痛分娩代の15万円も含まれています。
私の場合、入院日数も延びることなく最短での退院でしたので、入院日数が延びたり、出産時や入院中にどの処置をしたかによって異なってくるかと思いますので、あくまで参考程度に思ってください。
その他
授乳方針
母乳絶対とかはなく、授乳指導は本人が完母・混合・完ミ等希望に合わせてしていただけそうです。
ただし、3時間おきの授乳では脱水を防ぐためにミルクもそれぞれの赤ちゃん分用意されており母乳→ミルクをあげる流れでした。
授乳は母乳がでる・でないであったり、赤ちゃんがうまく飲める・飲めないだったり様々ですので絶対母乳!というスパルタ病院ではないことは、母の立場からするとストレスがかからず良かったと思います。
基本褒めて伸ばしてくれるタイプの方が多く助かりました。
授乳時間には以下の2パターンあり、始めは3時間授乳からスタートします。筆者の場合、2日目の早い時間で自立授乳へするか聞かれました、やっとの3時間授乳のサイクルで慣れたところだったので3日目から自立授乳(退院後の生活に近いパターン)で授乳することになりました。
①:3時間授乳
新生児は3時間以内に1回は授乳が必要と言われている為その間隔に沿って3時間ごとに授乳する方法。6・9・12・15・18・21時に授乳室へ行き授乳します。
21時~6時までは助産師さんが預かってくれて夜の0時・3時はミルクで対応してくれます。
②:自立授乳
赤ちゃんが欲しがった時に授乳室へ呼ばれて授乳する方法。①の3時間授乳よりも授乳感覚が短く回数も増えると思ってください(基本30~2時間おきが多い)とのことでした。
退院後の生活をイメージできる為、母子の状況によりますが数日目にはこの方法でしている人が多そうです。
筆者の赤ちゃんはよく寝る子だったのか2時間半や3時間くらい経って呼ばれることが多く、むしろ次の授乳時間を考えず呼ばれたら行けばいいスタイルは私には合っていて楽になりました。
また、夜間授乳については自由で本人の希望に合わせてくれます。
私は22時以降の対応は助産師さんにお願いする形にしました。
夜間も頑張るお母さんもいるが、私の入院期間中は夜間は預ける人が多めだとのことでした。
ちなみに、筆者はかろうじて大丈夫だったのですが、慣れない授乳ってトラブルが結構多いです。
入院準備物で用意されている方も多いピュアレーンを私も準備しました。
筆者は間違えて7gのものを購入してしまい、商品の小ささに驚きましたがそのまま持っていきました。
不安な方は37g、使うか分からないのでとにかく安くという方は7gの方と決めてもいいと思います。
母子同室?別室?
これは部屋が個室か大部屋(4人部屋)かによって異なります。
母子別室 | 母子同室 | |
個室 | 〇 | 〇 |
大部屋(4人) | 〇 | × |
母子同室ができるのは個室のみです。同室にした場合でも夜間は預ける等、柔軟にできるようです。
大部屋は別室のみしか選択できません。
別室だと赤ちゃんと会えるのは授乳の時のみでしたが、思ったよりも入院中は過密スケジュールだったので筆者は別室で良かったと思いました。
産後の疲れや痛みがある中、24時間同室だと対応も多くなり大変だったのではと思います。
シャワー室事情
個室はシャワーが部屋についている為、自由です。
大部屋は同じフロアに共同シャワー室が2個ある為、ナースステーションに置いてある利用表に使いたい時間帯を好きな時に記入し予約する形(あとで書き直しも可能)でした。
利用時間は30分です(シャワー室の前に洗面所?がありそこにドライヤーが設置されています。ドライヤーの利用も含めて30分以内なのか不明だったのですが、シャワー室さえ30分以内に出れば次の利用者に迷惑はかけないだろうとの自己判断でドライヤーを終えるまで5分くらいオーバーしてました)。
コンセント事情
大部屋(4人)でのコンセントはベッドの頭側の壁に1つ設置されています(同じ大部屋でもどのベッドになるかによって若干位置が異なります)。
長い充電コードならギリギリ届くかもしれませんが、延長コードを持参することをお勧めします。
筆者自身、産後の動きにくい体でコードの長さを気にすることなく使えたので持ってきて良かったと思いました。
Wi-fi環境
Wi-fiは設置されています。
妊婦検診の時には感じなかったのですが、使い方が悪かったのか入院中はLINEが遅れて届いたり送信されたりしたので2日目以降Wi-fiは使わずに過ごしました。
大学生の見学
大学病院のあるあるだと思いますが、大学生の勉強のために授乳時の見学をお願いされました。
もちろん、体調が悪かったり抵抗がある場合は全然断れそうな雰囲気でしたが、筆者は未来の助産師さん役に立てるのであればと、快諾しました。
私の場合は男性学生と女性学生の2名。(授乳の見学=おっぱいを見られる訳なので)入念に男性がいても大丈夫かも聞いてくれるので、嫌な方は女性のみでとかもできそうです。
円座クッション・授乳クッション・テニスボールはある?
貸出の有無 | |
円座クッション | 〇 |
授乳クッション | ? |
テニスボール | △ |
基本どの病院でもあるとは言われていますが、妊婦検診時に円座クッションと授乳クッションはあるか質問したところ、「数に限りがあるので、その時にあれば貸出可能」との回答でした。
入院時の動画では「授乳クッションは必要なら持参してください」と言っていたのでどっちなんだ?と思いながら筆者は授乳クッションのみ持参しました。
円座クッションは無事借りることができました(※授乳室は円座型の椅子があるので、自室で食事の時などベットの上に座る時のみ使用しました)。
授乳クッションは私以外使っている人を見かけなかった為、貸出ができたのかは分かりません。
テニスボールは持参していたのですが、陣痛に耐えている時にLDR室の棚から出して助産師さんが貸してくれました。なので陣痛室で陣痛に耐えている間は貸してもらえるのか分かりません。
不安であればそんな荷物にもならないので持参するか事前に確認されておくと安心です。
ちなみに、筆者が準備した授乳クッションと円座クッション(経産婦から教えてもらった産後必須アイテムです)はこちらです↓
どちらもAmazonで高評価の商品だった為、特に不満なく使えました。
産後になって必要なら購入という方もいるかもしれませんが、あらかじめ準備しておくと楽ですし安心です。
テニスボールは筆者は当初準備していなかったのですが、入院前日に突然不安になり100均に夫に買いに走って貰ったので、ネットでも安いので準備しておくと安心かと思います(結局病院で貸してくれましたがなかったら絶望でした)。
総評
総じて、この病院を選んでまったく後悔はありません。助産師さんは皆忙しそうなのにどなたに声をかけてもすぐ対応してくれるし、質問にも丁寧に答えてくれて優しかったです。大学病院という大きな病院で母子共に何があっても対応できそうな感じがして安心感もあり、大変満足でした。
また2022年5月にグランドオープン?したばかりなのでとても綺麗でした。
改善して欲しい点
①トイレットペーパーが硬すぎる
妊婦検診時には気になりませんでしたが、出産後、傷が痛みトイレで用を足すことに不安がある中では、ペーパーの硬さが非常に気になりました。
病院には非常にお世話になったので言いづらいですが、田舎の駅の汚めのトイレに設置されていそうなくらい硬いなと思ってしまいました。
もしかしたら医療上の理由があるのかもしれませんが、ふんわりしたペーパーだったら拭く時の恐怖が減るのになと思いました。
②まとめられたスケジュール表が欲しい
入院中は様々な指導や検査などがあり、その合間に授乳やシャワー、食事、トイレ等済ませる為、想像以上にハードスケジュールです。初めてのことで慣れない環境の中(頭もあまり回転しない)、何時にどこへ行かなくてはいけなくて、持ち物はなにか等整理するのが地味に大変でストレスでした(整理しないとシャワーをいつに予約するか、今のうちにトイレに行っておくか等も決めれないので)。
スケジュール表は一応あったのですが、すべてを網羅している訳でなく指導に関しては冊子に予定日が記入されていて、赤ちゃんのことに関しては別のスケジュール表に書かれていてとバラバラすぎて、せめてもう少し見やすくなるといいなと思いました。
③(この病院がとかは関係ありませんが)無痛分娩なのに麻酔までの陣痛が痛すぎる
これは個人差もありますし、医療が発達しない限り難しいのでしょうが、子宮口の開き具合に関係なく
本人が耐えられないと思ったタイミングで麻酔を入れられるようになれば最高だなと思いました。
まとめ
慶応義塾大学病院での出産の特徴
・無痛分娩が可能(早めの予約推奨)
・麻酔は基本予約日のみ対応可能で24H対応ではない
・食事が美味しい、お祝い膳も出る
・授乳はスパルタではない
・助産師さんや医師が皆優しく丁寧
・出産記念品がもらえる
・2022年5月に工事が終わりグランドオープンしたばかりなので設備が新しく綺麗
最後までお読みいただきありがとうございます。
慶応義塾大学病院HPに
大変ご好評いただいております関係で無痛分娩については妊娠初期(妊娠10週頃)までにご受診いただき、予約を取っていただかないとご希望に添えないことがございます。分娩予定日次第では早めに予約を締め切らせていただくこともございますのでお気をつけください。
慶応義塾大学病院 産科HPより引用
と記載がある為、希望される方は早めに問い合わせることをお勧めします。
絶対に無痛分娩をしたかった筆者は妊娠7週目には初診予約をして(まずは受診しないと無痛の予約は取れないと言われた為)、受診した際に無痛分娩の予約を取りました。
妊娠中は心配ごとも多いかと思いますが、この記事で少しでも病院選びの役に立ちましたら嬉しいです。
無事に元気な赤ちゃんをご出産されることをお祈りしております。